ゴルフにおいて芝目の読み方ほどむずかしく感じるものはなく、日ごろベントグリーンに慣れている人にとってはピンとこないことかもしれません。芝目のきついグリーンの場合、傾斜を読んだとしてもボールが予想通り転がることはまずありません。
芝目には芝の倒れ方により呼び方が決められていて、手前から向こう側へ向かうと芝目を順目、向こう側から手前側へ向かう芝目を逆目と呼びます。
強い芝目の場合、傾斜をスライスラインと読んだとしても真っ直ぐに転がることもあれば、フックするときもあるくらいで、傾斜よりも芝目のほうが強いときがあるほどですので、見過ごすことができないポイントになります。
一般的な見分け方として順目は光の反射で芝が白く見え、逆目は影で黒く見えます。しかし、これはとても分かりづらい見分け方と言っていいでしょう。特に初心者にとってみれば、どこも同じ色に見えるものですし、グリーンの中に入り組むように芝目が混在しているゴルフ場もあり、とてもむずかしいです。
山岳コースなど高い山からの吹きさらしの風により芝目が決まることもありますが、あくまで総合的に考えての芝目であり、そのホールに必ず当てはまることではないことも多く複雑な事情が重なりますので、すべてにおいて当てはまるとは言えませんが、覚えておくことにこしたことはないでしょう。
花道から次のホールへ抜けるルートにかけて順目の場合はかなり多いです。これは人の歩く流れから分かります。グリーンに乗るときは基本的に花道から上がります。そしてパッティングが終了すると次のホール(ティーンググラウンド)へ移動します。その方向へ順目になります。
基本的に雨が降れば高いところから低いところへ水が流れます。芝は流れに向かって成長しますので、高い方から低い方へ順目になりやすいです。しかし、これはあくまで「傾斜なり」ということになりますので、フックやスライスラインが見た目以上に曲がることになりますし、上りのラインは重く、下りのラインは速くなるわけで、傾斜が強調されることになります。
午前中は芝目を気にしなくても良かったのに、午後になると芝目が影響してくることもあります。これは芝が成長することが影響しているといっていいでしょう。また、プレー前に転圧されたグリーンの芝が立ってくることも影響していると思います。
特に日ごろから影になっているグリーンでは、一日の内で太陽の直射日光に当たる時間が短い場合があります。この場合、貴重な太陽光へ向かって芝が伸びます。そのため陰になっているところは太陽に向かって順目になりやすいのです。
カップの中を覗き込むと芝目の流れが分かる場合があります。プロゴルファーがパッティングの際、カップの中を覗き込むような行為をしているところを見たことがあると思います。
カットされたカップの土付近を見ることで芝の方向が確認できますし、カップ淵に乗りかかるような芝を見ることで芝目の方向が分かります。欠かせないチェックポイントになります。
これが一番分かりやすいと思います。グリーンの芝目を見てもはっきりと分かりませんが、グリーンの周りのエッジを見るとグリーンの芝よりも伸びているので見た目でどちらに芝目が流れているのかはっきりと分かります。
グリーンの真ん中に立ち、ぐるりと周りのグリーンエッジを見渡せば、暗くなっているところがあるはずです。その方向へ向かって逆目になります。
このように、芝目の読み方にはたくさんの要素が複雑に重なり合ってきますので、そのゴルフ場によって特徴があります。場合によっては1つのグリーン上で順目・逆目・順目・逆目を繰り返すグリーンもよく見かけます。最終的にはキャディさんに確認することが良いと思われます。
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