インパクトは、一つの形ではなく、スイングの流れの中の1コマです。ダウンスイングからフォローにかけて淀みなくクラブヘッドが動き、その通過点にボールがあり、インパクトを迎えるだけでのことです。
インパクトはとても大切です。それでもインパクトを意識しすぎることは、スイングを止めてしまうことにつながります。一連の流れの中にインパクトがあるわけで、意識することはその後のフォロースルー、フィニッシュにまで影響してきます。
それだけにインパクトだけを操作することは小手先のスイングになってしまうことがあり、ボールが思い通りに飛ばなくなっていきます。
トッププロの連続写真を撮影してあるものを見たことがあると思います。インパクトがどうなっているのか気になるものですが、インパクトを作るのかそれまでのスイングの過程と、インパクト後クラブヘッドがどのような軌道を辿るのかで決まるといっていいでしょう。決してインパクトだけを作っているわけではないということです。
淀みのないスイングの中にインパクトを迎えることは、書道に似ているというレッスンがよくあります。とても分かりやすいです。スーっと引いた線はブレがなく、同じ幅、同じ墨の量で引かれ、終わりに近づくに連れ、同じ幅、同じ墨のかすれ具合を保ちつつ筆が半紙から離れていきます。
途中を気にしていたら、線の端々に墨が多く付いたり、墨を使い果たして最後まで書けなかったりします。ゴルフスイングでこれをやってしまうと断片的なスイングになってしまい手打ちのスイングにつながるでしょう。
それでも、スイングをたくさんのコマに分けて考えることも、一つの練習手段です。
たくさん分けることによって点重なり線になります。たくさん分けるということは、スイングのどこかに欠陥があった場合、可能な限り初期の段階で正確にその欠陥を見つけ出すことができるからです。
子供の頃、教科書に書いていたパラパラマンガ。たくさんのコマを書けば、マンガも滑らかに動き出します。大雑把にコマ数を減らしてしまうとカクカクと動くロボットのようなマンガになります。
また、一つのページが前後のページの動きに修正すべきズレがあるとき、コマ数を少ないと気づかないこともありますが、コマ数が多いとパラパラと捲っただけで目に付くものです。
「インパクトはアドレスの再現」という考えもあります。厳密に言うと違うことは明白ですが、考え方としてはとても大切です。アドレスの形でボールを捉えることができればボールはほとんど曲がりませんし、ダフることもトップすることもありません。
実際は、クラブの位置を少しだけ体が先行する形になるのが理想です。それが、クラブが加速することにつながります。加速度が大きければ大きいほどボールは飛ぶことになります。
トップからダウンスイング、インパクトとクラブがクラブヘッドが辿る軌道の中で加速させるためには、ダウンスイングでの下半身主導の切り返しやタメがとても大切になってきます。
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