アプローチの落としどころ 初心者ゴルフレッスン編

アプローチの距離感がいいのは、思ったところへ落とすことができることですが、その前にどこに落とせば寄るのか、打つ前に計画しなければなりません。これが非常に難しいと思います。

実は、アプローチが寄らない最大の理由は、落としどころを間違ったところに決めてしまうことにあるのではないでしょうか。自分では思ったところにボールを落としたとしても寄らなければアプローチミスになります。

アプローチの打ち方は間違っていないにもかかわらず、アプローチが寄らないと、ショット自体ミスした気持ちになりがちで、次のアプローチの場面では自信が持てず違う形のアプローチを試したりします。打ち方は間違っていないのに！

■計画（落としどころを決める）→実行（アプローチを行なう）

計画が間違っていては、実行してもミスショットになるということです。計画と実行。この二つが上手く行って初めて”ナイスアプローチ”となるわけです。これは全てのショットで言えることですが、アプローチ以外のショットではある程度理解できているはずです。

しかし、アプローチになると、どちらにミスがあったのか、たった今行なったことなのに覚えていないことが多いです。計画にミスがあったのか、それとも実行にミスがあったのか、検証する時間を作ることができず次の行動（パッティング）へ移ってしまうのです。これではアプローチが上達するのにかなりの時間が掛かることになるでしょう。

アプローチの落としどころ/項目

アプローチは、打った後に検証する時間があまりにも短すぎることがそのような状況を招く原因だと考えられます。ドライバーショットやアイアンショットの場合、打った後に「今のはいい感じだった」と普通に考えることができますし、ボール位置に移動するまでに”クヨクヨする時間”つまり反省する時間を作れるはずです。

それで思ったところへボールが行かなかったとすれば、空を見上げて「風でも吹いているのかな」「一番手、下げればよかった」など検証することができます。

アプローチの場合、それができていないとこが考えられます。「ミスは仕方ない次のパッティングに集中する」と考えるのが普通です。これではアプローチミスの原因究明ができていないため、上手くなるものも上手くならないことになりかねません。

平坦なグリーンはほとんど存在しませんし、芝もコースによってベントグリーンだったり高麗グリーンだったりします。ベントや高麗にもたくさんの種類のものがありますし、同じコースでも長さが多少違ったり、芝目があったりしていろんなクセが存在します。アプローチをするライも様々で同じ状況は存在しないのがゴルフです。

やはりアプローチには経験が必要になりますが、初心者の場合、アプローチの経験数が著しく少ないわけですから、同伴者が行なうアプローチを食い入るように見ることもイメージを湧かせる1つの方法です。

自分だったら「これくらいの高さ」で「これくらいの距離」でアプローチするとイメージし、同伴者の実際のアプローチ場面と比較することで経験値を稼ぐことができると思います。「意外と転がるグリーンだな」とか「グリーンが柔らかいから止まる」など容易に自分のイメージにも当てはめることができます。

アプローチはたくさん経験を積んでも上手くなるとは限りません。予習と復習を繰り返すことで上手くなるのです。

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